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きりぎりすぴ〜く 76

きりきり父さんは納棺の時に、葬儀会社の方のご好意で
保存会本部の浴衣を着せてもらったんだよ。
一番カッコよい姿で、浄土へ向かってもらったよ。
きりまゆんが贈った帯を締めてもらって、きりまゆんが
贈った「いろはにほへと」の文字が入った浴衣も一緒に
持っていってもらったよ。
浄土まで唄いながら向えるように。
先に逝かれた名人達と合流して、また流せるように。
風の盆に還ってきた時には、一緒に流せるように。

父さんの浴衣一式

 揺らぐ つり橋 手に手をとりて
         渡る イダガワ オワラ 春の風
 かりがねの 翼欲しいや 海山 越えて
        妾ゃ 逢いたい オワラ 人がある

通夜の時に、きりきり兄さん2号が唄った歌詞。
きりまゆんは唄えなかった。
死産したもう一人の兄さんの五十回忌の年でもあるため
浄土で巡り逢って欲しいという思いで唄ったんだって。

正直、介護&看護で家計は火の車だった。
借金覚悟の葬儀だったのに、きりきり父さんの磨いた唄
の凄さを目の当たりにした。葬儀は月曜の午前中なのに
通夜以上に、大勢の方々が参列してくださったから。
きりきり父さんってば、格好良すぎ。
きりまゆん達には負担を掛けずに逝っちゃうんだもん。

葬儀で公開された映像を、きりぎり巣チャンネルで視聴
できるようにしておいたので、よろしければ、どうぞ。

きりきりすぴ〜く 75

退院後の様子は、ツイッターで確認していただいている
と思うので、ブログは日付を遡らず更新再開。
それに伴い、少し変革あり。
ブログから直接ツイッターの内容が閲覧できるよう設定
したので、かわら版は閉鎖。伏字表現しない伝達事項が
あれば、きりぎり巣チャンネルで行う予定。

きりきり父さんが逝って一ヶ月。
きりまゆんの誕生日が、月命日になっちゃった。
あれから、きりきり母さんは、ちゃんとしているようで
でも何か様子がおかしくフラフラしていたので、何度か
受診させて、回復に向かっている。
率先して介護&看護をしてくれたきりきり兄さん2号は
無事に、仕事を再開できている。
きりきり兄さん2号が仕事できなかった間、勤務時間を
延長して耐えてくれた、きりきり義姉さん。
きりきり兄さん1号は、地元での存在感が薄いから直接
介護&看護をしてないように見えても、今まで金銭面で
支えてくれていた、影の功労者。現在もきりきり母さん
の身を案じて、毎日ビデオ通話をしてくれる。
家族みんなに、お疲れさま。ありがとう。
介護&看護から解放された今を、地元語で表現すると、
「楽な愛想もない」感じ。

きりぎりすぴ〜く 74

ミナサマ、ありがとうございます。
温かい心遣いに重ねてお礼申し上げます。
とどこおりなく執り行い終えました。
介護と看護と自分の治療とで、人とのふれあいを絶って
いたのに、たくさんの方からの過分な心遣いに家族一同
恐縮しています。
きりきり父さんも、近年は施設と病院ばかりだったので
多くの方に参列いただいて、喜んでいると思います。

遺影は、梅さんが撮影してくれたこの写真にしました。
本日は数えで、初七日。
きりまゆんは病院に戻っていますが、きりきり父さんの
写真はクラウド共有してるので、手を合わせられます。

父娘で

色々と記したいけれど、それは退院後にします。
まだ声をあげて泣けていなくて・・・。
無理に明るく振るまわず、自然に心が落ち着くまでは、
泣きたい時に泣かせてください。
でも病気に対しては、きりきり父さんが見つけてくれた
からこそ、きりきり父さんの分まで、前向きな気持ちを
高めて対応していきますので、心配しないでください。

きりぎりすぴ〜く 73

本日午前4時。
入院中のきりまゆんに、きりきり兄さん2号から訃報。
最後に会ったのは4月2日。
退院するまで待っててねと、かけた言葉に力強く頷いて
くれた、きりきり父さん。
最期を看取れず、とうとう還らぬ人に。
一時帰巣の許可を得て、きりきり父さんの元へ。

通夜は4月24日19時から、セレモニーホールヤツオで。
葬儀は4月25日11時から、セレモニーホールヤツオで。

喪主は長男きりきり兄さん1号。
きりきり兄さん2号と、体調がよければきりまゆんも、
通夜で唄う予定。

きりぎりすぴ〜く 72

毎日面会しているきりきり母さんが、きりきり父さんの
様子をおしえてくれる。それでも直接手を握りたくて、
外出許可を得て約十日ぶりの面会をした。
紙パンツと尿取りパットとお尻拭き等を購入するために
ドラッグストアへ二日に一度通わなければいけないほど
下痢症状が表れ、食事を止め、点滴で投薬を受けている
きりきり父さんは、排出と共に毒も抜けたかのように、
全身が細くなっていた。浮腫んでいた手も萎んでいた。
握ると温かく、そして強い力で握り返してくれた。

衰退した手

「父さん、会いにきたよ」
発声も辛いのだろう、声のない「ありがとう」の返答。
目は力強く開けて、きりまゆんを見てくれる。
額を撫でながら話しかけると、頷いたり首を振ったり。
苦痛で認知症状は進行していないように感じた。
「退院したら、また来るから、待っとってね」
うんうんと頷くきりきり父さんはもう、一緒に帰ろうと
する素振りもしなくなっている。

きりぎりすぴ〜く 71

特養利用時のような後悔はしたくなくて、体調不良でも
きりきり母さんと毎日、きりきり父さんに会いに行く。
今日は手を振って迎えてくれた。
浮腫んだその手は、みずみずしく潤って、シワもない。

浮腫んだ手

いつも「ありがとう」って云ってくださるので、もっと
何かしてさしあげたくなる。
そう介護士に云われ、嬉しくなる。
嬉しくて、きりきり父さんの手や肩や額を撫でる。
ありがとうって云えるなら、大切に接してもらえる。
だから、きりきり父さん、ありがとう。

きりぎりすぴ〜く 70

看取りケアで施設に連泊中のきりきり父さん。
全身が浮腫み、着衣も2サイズアップ。
肺水腫による低酸素血症で、鼻から酸素吸入。
それでも、食欲だけは衰えておらず、腸も活発。
まだまだ生命力は強いんじゃないかと思っている。
きりきり兄さん2号も生まれていない昔。
きりきり父さんは、ダム建設の手伝いで乗車したバスが
山中で転落、約40人の死亡者リストに含まれていたなか
見事に生還した人だから。その事故で喉に大きな傷跡が
残っているのに、唄声も失わなかった。
きりきり父さんは、ジェームズ・ボンド。笑

少しずつ心の準備をしてきたつもりだから、今は悲しく
思うより、きりきり父さんの苦痛ができるだけ和らぐと
いいなと祈る気持ちが大きい。

利用施設

重苦しい内容が続くも、見守ってくださるミナサマ。
コメントしてくださった、MIINAさん、木偶乃坊さん、
yakuさん、めーじむらさん、eiさん、せんべぇさん。
ありがとうございます。
一時は特養施設や病院を恨んだりもしたけど、ミナサマ
を心の支えとして、理性も失わずにいられました。
いくら感謝しても、感謝しきれません。

きりぎりすぴ〜く 69

<きりきり父さん入院記録:2月12日以降>
思い切って強引に退院したはよいが、きりきり父さんが
一人で建てた自巣は、バリアフリーな部分が全くない。
段差だらけで、車椅子も使用不可な屋内。
それでも病院から帰巣直後、使用してない折畳みベット
を居間に設置。トイレも介助困難な造りだから、ネット
通販でポータブルトイレを注文。不安な在宅介護を覚悟
した矢先だった。昨年の4月に開所した市内で初めての
看護小規模多機能型居宅介護施設から電話があった。
きりきり父さんを受け入れてくれる救いの連絡だった。
泊り利用は月・火・木・金曜、他の曜日は日帰り利用で
支援が決まる。しかも地元町内にある身近な施設だから
歩いてでも駆け付けられる。
きりきり父さんを慣らすため、まず4日間は午前中のみ
利用、その後は日帰り利用を続け、今月から泊り利用。
こうして生活は少しずつ落ち着いてきた、この頃。

きりきり父さんは帰巣して一ヶ月、容態は徐々に衰弱。
施設担当医から昨日、「看取り」の診断を受けた。
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