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きりぎりすぴ〜く 72

毎日面会しているきりきり母さんが、きりきり父さんの
様子をおしえてくれる。それでも直接手を握りたくて、
外出許可を得て約十日ぶりの面会をした。
紙パンツと尿取りパットとお尻拭き等を購入するために
ドラッグストアへ二日に一度通わなければいけないほど
下痢症状が表れ、食事を止め、点滴で投薬を受けている
きりきり父さんは、排出と共に毒も抜けたかのように、
全身が細くなっていた。浮腫んでいた手も萎んでいた。
握ると温かく、そして強い力で握り返してくれた。

衰退した手

「父さん、会いにきたよ」
発声も辛いのだろう、声のない「ありがとう」の返答。
目は力強く開けて、きりまゆんを見てくれる。
額を撫でながら話しかけると、頷いたり首を振ったり。
苦痛で認知症状は進行していないように感じた。
「退院したら、また来るから、待っとってね」
うんうんと頷くきりきり父さんはもう、一緒に帰ろうと
する素振りもしなくなっている。

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