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きりぎりすぴ〜く 41

きりまゆんは、両親ふたりだけにしておけず、頻繁に欠勤するよう
になった。上司にも状況を伝えた上で、辞職勧告を受けてもよいと
告げていたが、自分も認知症のご家族の介護に大変だったから理解
できる、と快く擁護してくれる。
それでも、寛大な人ばかりではないのも確かで、不平不満を抱く人
もいるからと、別の上司から注意を受けた。
その時は咄嗟に、介護経験がない人には理解できないだろうから、
そんな人から何を云われても構わないと、啖呵を切った。

きりきり母さんはそれを知って、悔しかったらしい。
きりきり母さん自身もめまいに襲われて辛いだろうに、朝は気丈に
振る舞いながらも、(残業はしないで)早く帰ってきてねと、云って
きりまゆんを送り出そうとする。

きりきり父さんは一時、正気?を取り戻したコトがあった。
何も判らなくなった、頭がおかしい、と云って、自分の頭を何度も
小突いたり、忘れないよう息子達の名前を何度も口にしていた。
古い記憶は覚えてても、新しい記憶は覚えられない。
同居していても、末っ子きりまゆんは最初に忘れられるだろう。
だからか、とうとう別名で呼ばれる時がある。
それは、きりきり父さんにとっては姪、きりまゆんにとっては伯父
の長女に当たる人の名前だった。

ショートステイを利用するようになって、きりきり父さんは一人に
なるのが寂しいのか、通院や買い出しなどは、嫌がらず拒まず外出
に応じるようにもなった。歩行中は、手も繋いでくる。

別名で呼ばれるのは、正直ちょっと哀しいけれど、手を繋がれると
頼りにしてくれているようで、気持ちはプラスマイナスぜろ・・・
にしておこうかな。

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