リハビリの一環になるか分からないけれども、きりきり父さんには
毎週日曜に、フクジマ支部にある銭湯に行ってもらっている。
一人で行くのかと問う時はあっても、嫌がらずに行ってくれるが、
行ってこられと声をかけてから出かけるまで、二時間ほど要する。
本人は、二時間もかかっている自覚がない様子。
自分で着替えを用意しても、着替えを入れた巾着袋に、何か欠けて
いないか、何を入れたのか、何度も出し入れをして確認する。
こればっかりは気が済むまで放っておく訳にはいかないので、ある
程度見守ってから送り出す。銭湯で忘れないよう腕時計は外して。
出かけるまでは大変なのに、戻りは何事もなく帰って来てくれる。
人前では認知症の症状をあんまり見せない、きりきり父さん。