休止中の介護録その1 「さむいさむい騒動 前編」
※地元語のまま会話を表記。
父=きりきり父さん ま=きりまゆん
デイサービスの利用回数を週1回から週2回にした12月。
降り積もる雪が、きりきり父さんも活動的にした。
誰も何も云わないのに毎年、さも自分の仕事だと主張するように、
除雪作業に励む。しかも癖の悪いコトに着のみ着のままで。
そりゃあ、風邪をひくのも当然なんだけどね・・・。
でも今年は、やけに寒がった。異様なほど寒がる。
こんな寒いのは初めてだ、と云って何度も体温計を計る。
何度計っても平熱なのだが、きりまゆんはピンときた。
ま:「父さん。怒らんから、正直に言ってみられ。
デイサービスに行きたくないん?」
利用回数が増えたから、行きたくなくなったんだろうな。
たぶん、体調が悪ければ行かないでよいと解釈しているから。
父:「な〜ん。そうじゃない。行きたくない訳じゃない」
でも、きりまゆんが居ない時は、きりきり母さんに駄々を云う。
誰が何と言おうと行きたくないって。
ま:「具合が悪いなら、余計に行ってもらわんと。うちに居たって
母さんも私も何もしてあげれんよ。デイサービス先のほうが
至れり尽くせりで介抱してくれるんだぜ」
我ながら、うまいコト云えたもんだと、ほくそえんだ。
が、それでも理解してくれるのは、ほんの一時。
結局は駄々をこねながらも、なんとかデイサービスに行かせた。